シラミと対処法について
シラミは、翅(はね)のない吸血性の昆虫で、世界中では、
300種類いると言われていますが、宿主特異性が強く、
人に寄生するシラミは、人だけしか吸血せず、
「頭ジラミ」「衣ジラミ」「毛ジラミ」3種類がいます。

(国立感染症研究所 提供)


○「頭ジラミ」は、主として頭部に住み頭皮から血液を吸って生活をし、髪の根元に産卵します。
成虫は、28〜38日間生き、その間に約300個の卵の卵を産み、
卵は、1週間〜10日で、幼虫になり、8〜10日で、成虫になります。

☆当店でも、数年前にお客様の子供さんに、シラミがついていた事がありました。
家族全員、短くカットしました。

そのようなことがあった場合は、帽子、ヘアブラシ、クシ、タオル、寝具等の共用や
頭部の接触等から感染しますので、これらの共用や接触は避けなければなりません。

夏場は、プールの脱衣場などから、感染が広がり集団発生をすることがあります。
保育園や、学校等集団の場合、全員でチェックし一斉に駆除しなければなりません。

●対策としては、現状では、市販の
「スミスリン・パウダー」(ピレスロイド系殺虫剤・住友)
等が、唯一の有効薬剤で、これらの使用方法としては、1回7g程度を、被髪頭部に均等に散布し、
1時間ほど放置した後にシャンプーをします。

これは、卵には、効果がないため、幼虫になるまでの間は、絶え間ない殺虫が必要ですので、
1日1回、2日間隔で、4〜5回繰り返し、卵は、スキ櫛で、除去したり、
ヘアアイロンで、卵を挟んで熱し殺したり、卵のついた部分の毛を、切って焼却します。


(全理連中央講師・板羽忠徳)    
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